夏の屋外でメダカを飼育する際に最も重要な要素の一つは、飼育水が高水温にならないようにする対策です。
対策は様々ですが、直射日光を遮る日除け対策は欠かせません。
メダカは高温に強いとはいえ、気温が30度を超えるような季節には水温も高くなるため、対策として日除けが必要となります。
結論としてはメダカの日除け対策には「すだれ」がオススメです。
この記事では、主にすだれを活用したメダカの日除け対策について解説します。
大切なメダカが煮だってしまう前に対策しましょう。
メダカの屋外飼育で直射日光を遮る日除け対策の重要性とは?
夏場メダカを屋外で飼育する際に気をつけるポイントとして何を思い浮かべますか?
飼育水が高温になってしまうことですね。
水温が35℃を超えてくると危険レベルとなります。
飼育水が高温になってくると水中の酸素量が少なくなるので、エアーレーションができるなら使った方が良いです。
水温が高温になるのを防ぐ方法として一番簡単なことは直射日光を遮ることです。
もちろん、単に直射日光を避けるためにメダカの容器を日陰に置くという方法も考えられますが、この方法はあまりお勧めできません。
その理由は、日陰に置くとメダカの成長が悪くなるばかりか、水草や浮き草などの植物の生育も阻害されるからです。
実は、メダカは日光を浴びることで体内でビタミンDを生成し、カルシウムの吸収効率を高めています。
さらに、太陽の光を浴びることで生命活動が活発になり、餌の摂取も増えます。その結果、メダカは元気に成長し、色合いも鮮やかになるのです。
したがって、メダカの屋外飼育においては、直射日光を完全に遮るのではなく、日除け対策をすることが重要です。
直射日光を遮る方法としては「すだれ」や「遮光ネット」がポピュラーですね。
すだれを使用している人も多いのではないでしょうか?
便利で手軽なメダカ日除けアイテム!すだれの利点と使い方
メダカの日除けには、メダカ飼育愛好家の多くの人は主にすだれが使用されます。
直射日光を遮るだけでなく、すだれにはさまざまな効果やメリットがあるからです。
通気性の良さ
まず、すだれの通気性の高さがポイント。
波板などと比較して通気性が良いため、メダカの容器に被せても中が蒸れることはありません。
これにより、高水温になるリスクを軽減できます。
天敵から守るシェルター
また、すだれは鳥などの天敵からメダカを守ってくれる役割も果たします。
すだれをメダカの容器にかけることで、メダカの隠れ家ができ、小魚を狙う鳥などからの襲撃を防ぐことができます。
その結果、メダカの警戒心も軽減され、ストレスの軽減につながるのです。
軽くて扱いやすい
すだれは軽くて扱いやすいのも魅力の一つ。
竹や葦などの軽く細い素材を使用しているため、移動や取り扱いが容易です。
さらに、すだれは巻くように使うこともできます。
波板などと異なり、巻くことができるため、飼育環境や天候に合わせて日除けの範囲を自由に変えることができます。
安価に手にはいる
すだれは比較的安価に入手できます。
サイズによりますが、数百円から千円前後で購入でき、100円ショップにも販売しています。
手頃な価格で手に入れられるため、経済的な日除けアイテムと言えるでしょう。
処分も簡単
そして、すだれは古くなった時の処分も簡単です。
竹などの素材は自然に還るため、廃棄する際も環境にやさしいです。
まとめると以下のとおりです。
- 通気性の良さ
- 天敵から守るシェルター
- 軽くて扱いやすい
- 安価に手に入る
- 処分も簡単
メダカの日除けには、これらのすだれの利点を活かすことで、快適な環境を提供することができます。
直射日光だけでなく、通気性や防獣効果など、さまざまなメリットを持つすだれの活用を検討してみましょう。
すだれの効果的な利用方法:日除け対策
メダカ飼育ですだれの使い方やかけ方には大きく分けて3通りの方法があります。
それぞれの方法には特徴や利点がありますので、紹介します。
- メダカ容器の上に乗せる
- メダカ容器の周りを囲む
- 日差しの強い方角にかける
飼育容器の上に乗せる
1つ目は、メダカ飼育容器の上にすだれをそのまま乗せる方法です。
この方法は最も簡単で手軽な方法ですが、風などですだれが飛ばされないように重しを置いたり、固定する必要があります。
しっかりと固定すれば効果的に直射日光を遮ることができます。
メダカ容器の周りを囲む
2つ目は、メダカ飼育容器の周りをすだれで囲む方法です。
この方法はベランダビオトープなどでよく用いられます。
すだれを容器の周りに立てかけることで、メダカの容器を真上以外からの日光の差し込みから守ることができます。
また、和の雰囲気を演出することもできるため、美しい飼育空間を作り上げることができます。
日差しの強い方角にかける
3つ目は、メダカの容器の南側や西側にすだれをかける方法です。
この方法はすだれの本来の使い方と言えます。
南側や西側は日差しが強くなる方角ですので、そこにすだれをかけることで直射日光を遮ります。
特に、ビオトープなどで植物が元気に成長してしまい飼育容器の上にすだれを乗せることができない場合に効果的です。
すだれの配置により、メダカ飼育容器に適切な日陰を作ることができます。
これらの方法を活用することで、メダカの快適な日除け環境を実現できます。
各方法の利点や注意点を考慮しながら、メダカの健康と快適な飼育環境を確保しましょう。
メダカの日除けにおけるすだれの注意点とは?
メダカの日除けとしてすだれを使用する際には、注意が必要です。
稀ですが、すだれに塗られている防腐剤がメダカの容器内に溶け込むことで、メダカが全滅してしまうケースを聞いたことはありませんか?
すべてのすだれが防腐剤を使用しているわけではありませんが、購入者が見分けるのは難しいことが多いため、使用前に対策を講じることをお勧めします。
過去15年間うちで使ってきたすだれでは防腐剤が原因だと思われる全滅はおきていません。
すだれの防腐剤がメダカの飼育容器の中に溶け込んでしまう主な原因は、雨です。
すだれが雨にさらされることで、雨水とともに防腐剤がメダカの飼育水に溶け込み防腐剤の成分をメダカが吸収してしまうのです。
このような問題を予防するためには、使用前にすだれを十分に洗浄することをオススメします。
水をかけてしっかりと防腐剤を洗い流し、その後は天日干しを行うとより安心です。
もし心配が残る場合は、何度か洗って天日干しを繰り返しましょう。
また、天候が良く日差しが強い日だけすだれを使用するなど、面倒くさいですが日々の管理が安心のために重要です。
メダカの健康と安全を守るために、注意深く日除け対策を行いましょう。
すだれを購入する際は安価の物の方が防腐剤が無い可能性が高いです。安い分だけ防腐処理がされていないためです。
この記事のまとめ
夏の屋外でメダカを飼育する際には、高水温に対する対策が重要です。
その中でも直射日光を遮る日除け対策は欠かせません。
この記事では、すだれを使用したメダカの日除け対策について解説しました。
すだれは直射日光を遮るだけでなく、通気性がありメダカの容器内が蒸れず、鳥などの天敵から守る役割も果たします。
また、軽くて扱いやすく、巻くこともできるため、使い方に柔軟性があります。
さらに、手頃な価格で購入できる上に処分も簡単です。
しかし、すだれには防腐剤が塗られている場合があり、雨にさらされることで防腐剤がメダカの水に溶け込むリスクがあります。
そのため、使用前にしっかりと洗浄し、天日干しを行うことが重要です。
また、日差しの強い日だけ使用するなどの管理も必要です。
メダカの健康と安全を守るためには、日除け対策を適切に行い、すだれを効果的に活用しましょう。
快適な飼育環境を提供することで、メダカは元気に成長し、色鮮やかな姿を見せてくれます。
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