ミナミヌマエビは、その飼育のしやすさや動き回る姿の可愛さから、アクアリウム愛好家の間で人気のある生き物です。
この記事では、ミナミヌマエビの基本的な飼い方から、健康的に繁殖させる方法までを詳しく解説します。
特にこれからミナミヌマエビを飼う予定の方や、すでに飼っているがもっと知識を深めたい方も、ぜひ参考にしてください。
ミナミヌマエビの基本情報
ミナミヌマエビは淡水エビで、その小さな体と大人しい性格で他の熱帯魚やメダカなどのタンクメイトとして人気です。
また、水質や水温が整っていると卵をお腹にかかえ、2~3週間程度で小さいミナミヌマエビを見ることも可能になります。
1年程度の寿命と短いですが、飼育や繁殖が比較的容易なため初心者にもおすすめです。
飼育のための水槽設定
水質管理
ミナミヌマエビは弱酸性から中性の水質を好みます。
水道の水なら問題ありません。
カルキ抜きをして使用しましょう。
体が小さい分、水質の変化に弱いため、定期的な水替えとフィルターを用いた水質管理が重要です。
水槽の環境
水温は20〜28度が適しています。
屋内の水槽などで、適温を維持できれば一年中繁殖します。
底床はソイル、砂、砂利と何を使用しても良いです。
ただし、サンゴ砂は水質をアルカリ性にするので飼育には不向き。
隠れ家となる流木、水草をたっぷりと配置することでストレスを減らすと同時に、稚エビが魚に食べられるのを防ぎます。
自然に近い環境を再現してあげましょう。
餌やりと栄養管理
ミナミヌマエビは雑食性で、市販のエビ用フードや熱帯魚の餌、野菜の切れ端なども食べます。
ただし、過剰な餌やりは水質悪化の原因となるため注意しましょう。
うちではコリドラスと一緒に飼育しているので、コリドラスが撒き散らした餌をツマツマとしています。
繁殖のための条件
ミナミヌマエビの繁殖には、水質と水温の安定、適切な隠れ場所が必要です。
雌雄一緒に飼育していれば、自然に繁殖することが多いですが、何度も失敗する方は卵や稚エビを守るためには別の飼育容器を用意することをおすすめします。
ミナミヌマエビの他に魚を一緒に飼育していないのであれば、別に分ける必要はありません。
病気と対策
ミナミヌマエビは比較的丈夫ですが、水質の悪化から病気にかかることがあります。
エビは薬品にも弱いので病気になったミナミヌマエビを治療するのは現実的ではありません。
定期的な水質チェックと水換えによる清潔な環境を保つことが、病気の予防につながります。
まとめ
ミナミヌマエビの飼育は、適切な水槽環境と栄養管理を心がけることで、比較的簡単に楽しむことができます。
また、繁殖させることでその魅力をさらに深く知ることができるでしょう。
この記事を参考に、ミナミヌマエビと共に豊かなアクアリウムライフをお楽しみください。