道の駅やホームセンターなどで売っている小さくて可愛いメダカですが、最近は改良メダカといって濃いオレンジ色の「楊貴妃」や光って見える「幹之(みゆき)」といったメダカ達により人気もありますよね。
人気がありすぎてオークションでは数万円のメダカも居たり、メダカを狙った盗難事件もおきたり…
もちろんこれらの改良メダカも古来から日本に住んでいたメダカを掛け合わせて誕生させているので、いろいろな環境にも適応してくれて丈夫なので飼いやすいです。
でも、買ってきたメダカがすぐに死んでしまって悩んでいる人もいると思います。
メダカを飼育するうえで一番大事と言っても良いのが飼育水なのです。
今回はそんな飼育水についてです。
メダカの飼育水は何が良いのか
結論から言えばメダカを飼育するために用意する飼育水は水道水が一番良いです。
井戸水とかもあるよね~って思う人もいるでしょうけど、井戸水は地域によって水質が違ったり飼育には適さない場合があるので一概に良いとは言えません。
実家に住んでたときは幸いにも飼育に使える井戸水でしたので使っていましたけどね。
日本の水道水は塩素(カルキ)により殺菌されていているし、なにより水質が安定しています。日本ってアクアリウムをするには本当に適した国なんですよ。
水道水に含まれる塩素(カルキ)は人間にはほぼ無害ですが、メダカにとっては有害なのでこの塩素(カルキ)は取り除かないといけません。
その方法は他の容器に水道水を入れて置いておく汲み置きが一番簡単です。汲み置きしておくことで自然と水道水に含まれている塩素(カルキ)が抜けていきます。
他には市販されている塩素中和剤を使用して塩素(カルキ)を中和させてメダカに無害にすることもできますが、使用容量が多いとメダカに悪いですし、少ないと塩素(カルキ)がちゃんと抜けないので、キッチリしたい人は汲み置きの方が間違いありません。
飼育水は蒸発してどんどん減っていくので、足し水や水換えに必要なので汲み置きは作っておくと良いと思います。
夏場などは汲み置きした容器に蚊が卵を産んでボウフラが発生することもありますが、ボウフラはメダカが食べてくれるのでそのまま使用して大丈夫です。
注意点として、ボウフラより小さい稚魚のメダカはボウフラに捕食されるので稚魚用には使用しないでください。
綺麗な飼育水を作るために
汲み置きして数日たった水は、とりあえずメダカを入れても大丈夫な状況になっているでしょう。
ですが、実はここからが大変なのです。
なにが大変なのかというと、用意した水にはバクテリアが十分な量居ないからです。
バクテリア?って思うかもしれませんが、実はこのバクテリアによってメダカが健康に生きていける飼育水ができるのです。
バクテリアの働きに関してはまだ別の記事に書こうと思いますが、簡単に説明すると、メダカの排泄物や食べ残しの餌は飼育容器内にどんどん溜まっていきます。
自然の環境であれば流れていったりしますが、飼育容器内は閉鎖環境なので溜まるいっぽうです。
そうすると、有毒なアンモニアが発生しそのアンモニアが致死量溜まってメダカが死んでしまうのです。
そのアンモニアを分解して分解して最終的にほぼ無害の物にしてくれるのがバクテリアになります。
このバクテリアが飼育初期はほとんど居ないので有害物質を排出する必要があるので水換えをするのです。
当然このバクテリアも塩素(カルキ)には弱いので、汲み置きした水や中和した水を使用する必要があります。
さらに水換えを全部一度にやってしまうと、せっかく増えたバクテリアも居なくなるので水換えは多くても半分程度にしましょうって言われているのです。
バクテリアは自然に発生して増えていきますが、近所にメダカを飼っている人が居て、その飼育水が分けて貰えるならその方法が良いです。
出来上がったバクテリアを入れることで飼育水の立ち上がりも早くなりますよ。
バクテリアのために土を入れる
バクテリアをより多く増やすためには、飼育容器の中に土や砂を入れることをオススメします。
定番で手に入りやすい物で言えばホームセンターに売っている赤玉土です。
赤玉土は凹凸が多い多孔質でバクテリアが住み着きやすいのと、水質にほとんど影響を与えないというメリットがあります。
とりあえず赤玉土を入れておけば水質が安定した飼育水ができますよ。
赤玉土を飼育容器に入れる前には、赤玉土に粉がたくさん付着しているので洗い流してから入れた方が飼育容器内が粉まみれになることがないのでオススメです。
飼育容器に余裕があれば赤玉土を入れた物と入れてないもので比較するとハッキリと違いがわかると思います。
意外と夏休み自由研究にも良いかもしれませんね。
メダカも土や砂などが入っていた方が自然に近いので安心感もあると思いますよ。
今回のまとめ
メダカを飼育するには水道水を使うのが一番安全
水道水には塩素(カルキ)が入っているので汲み置きするか中和剤で塩素(カルキ)をメダカにとって無害化する必要がある。
飼育水を作るためにバクテリアを増やす必要があるが、そのためには多孔質の赤玉土を使うと良い。
すでに出来上がっている水を準備できると、なお立ち上がりが早くなる。
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