こんにちは♪実家には池があった一砂です(@kazunabear)
前回の【準備編】メダカの屋外飼育をするならビオトープを作ってみましょう の続きになります。
まだ読まれてない人は読んでもらえると嬉しいです。
作成する前に
まずはおさらいです。ビオトープを作る前に準備がありましたが大丈夫ですか?
準備にはつぎのものがありましたね。
- ビオトープの設置場所を決める
- 使用する容器
- 容器に入れる土
用意できているなら、このまま作成編に進みましょう。
ビオトープを作ろう
設置場所は大丈夫?
ビオトープの設置する場所は大丈夫ですか?前回言った日当たりの問題だけでなく、水量が40リットルだとすると、それだけで40キログラム以上の重さになります。
そこに土や石を追加していくと、それだけ重くなりますね。
地面に直接置くなら地盤が傾いてないかとか安定しているかとか確認しましたか?
台の上に置くなら、その台が重さに耐えられるのかを確認しておきましょう。
うちは単管パイプで棚を作って、その上に置いています。自分が乗っても大丈夫なぐらい頑丈にしてますよ。
容器を洗う
用意した容器を洗います。
ここで注意することとして、洗剤は絶対に使わないでください。
洗剤で洗えば綺麗になるかもしれませんが、残留した洗剤は生物にとって毒でしかありません。ですので洗剤は使わずにタワシで擦って洗う程度にしておきます。
プラ舟やプランターを使おうと思っている人もいると思いますが、もともと生き物を飼うための物ではないので、製造段階でついた油分が残っているかもしれません。
タワシで擦ったあとは、水を満タンまで注ぎ油が浮かないか確認して、念のため数日そのまま置いてアク抜きをした方が良いでしょう。
早くビオトープを作りたい気持ちをここはグッと抑えてつぎの土の作業に移ります。
スイレン鉢などの陶器はアク抜きまでする必要がないかもしれません。
土をフルイにかける
ビオトープに入れる土は何を用意しましたか?前回書くのを忘れていたのですが、赤玉土を一緒に売っている鹿沼土はダメです。
鹿沼土は軽石みたいな感じなので沈まないものは永遠に沈みませんよ。
赤玉土を用意したとして話を進めます。
赤玉土の袋をみてもらうと分かりますが、中には塊の赤玉土と粉になったものがあります。
その粉になったものは取り除く方が良いので、袋から出してフルイにかけます。
フルイは100円ショップのもので十分です。一気にやってしまいたい人はホームセンターなどで大きなフルイを買ってきましょう。
粉になった赤玉土は濁りの原因になります。
ビオトープに土を入れたら泥水になった~って人は、ここの粉を取り除く作業をしていないんだと思います。
容器に土を入れる
ビオトープを作る用意ができたので、作っていきます。
アク抜きが終わった容器に土を入れます。
フルイにかけて粉を落としていますが、水をかけると残った粉が出てくるので、完全に浸かるまで水を入れたら1度水を捨てましょう。
つぎに植物を植えようって思っている人は、遅効性の肥料を土の底に埋めていきます。
肥料が土の上に出てこないように注意しましょう。コケの原因になりますよ。
ホテイアオイやマツモのように根を土にはらない植物なら土に肥料は必要ありません。
水草を植える
せっかくビオトープを作るなら水草を植えたいですよね?
初心者にオススメなのはつぎの植物になります。
- 睡蓮
- マツモ
- アナカリス
- ナガバオモダカ
睡蓮の葉っぱがメダカの隠れ家になるし、夏場の日差しを遮る効果もあります。
綺麗な花を咲かせるのもポイントですね。
アクアリストからはマツモ神と言われるほど水中の余分な栄養などを吸い取ってくれる水草です。成長するときは1日で数センチ伸びることもあるので、トリミングが必要になってきます。
マツモと同じような水草ですが、こちらは海外から来た水草です。マツモと比べて好きな方を選ぶと良いでしょう。
ホームセンターなどではメダカは喜ぶ水草ってことで売ってますね。条件が揃うとビオトープ中に生えてくるので、時々間引く必要があります。
ホテイアオイをオススメする人もいるかもしれませんが、ホテイアオイは冬越をさせるのは難しいので、完全放置でも冬越できる植物を選んでみました。
これら以外でも、日本に自生している植物であれば冬越できるので使ってみるのも良いですね。
睡蓮は株分けすることで増やすことができるので、ビオトープの土にそのまま植えるのではなく、素焼きの鉢に植えてからビオトープに入れるなどの工夫をした方が良いです。
水草や流木、石などを配置して自分が思うようなビオトープを作っていきましょう。
メダカと一緒に飼える生き物
ビオトープにメダカだけって寂しいので、メダカと一緒に飼える生き物を紹介しますね。
ドジョウ
ドジョウは基本的にに水底を生活圏とする魚です。ですのでメダカと生息域がカブる心配もありませんし、メダカを食べてしまうこともありません。
また、メダカが食べきれなかった餌が沈んでもドジョウが食べてくれるので餌が腐敗してしまう心配も少ないです。
注意点としたら、ドジョウは土に潜る性質があるので、かき混ぜられた土によって水が少し濁ることもあるでしょう。
タニシ・カワニナ
コケなどを食べてくれます。タニシは水を浄化する能力も持っているので、後述の水が緑色になったときにも活躍してくれるでしょう。
でも下関近郊でタニシって見たことないんですよね~知ってたら教えてください。自分はオークションで買いました。
エビ
多くの人はミナミヌマエビを入れていますね。コケを食べてくれます。
ミナミヌマエビは、ビオトープ内でも隠れ家があれば自然と増えていきます。
ミナミヌマエビより大きいヤマトヌマエビはコケ取り能力はミナミヌマエビよりかなり高いのですが、ビオトープ内では増えないので買い足す必要があります。
日々の管理
ビオトープは基本的には人間の手を加えなくても自然に任せたままが良いのですが、狭い空間ではそう言っても難しいのである程度は管理してあげる必要があります。
水が緑色に
ビオトープの水が緑色になる原因の多くが水の富栄養化でプランクトンが大量に発生している状態です。
富栄養化っていうのは水の中に栄養が多く含まれていることで、餌の与えすぎか、肥料などの養分が水に溶け出している場合が多いです。
対策としては
- 餌の量を減らす
- 水換えの回数を増やす
- 浮草を入れてみる
- 日差しを遮る
などがあります。
実際には緑色になった水はなかなか透明にならないので、富栄養化にならないように日頃から餌を少なめに与える方が良いですね。
糸状のコケが繁殖してきた
ビオトープにある日糸状のコケが発生していたら、早急に対処しないと大変なことになります。
きっとそのコケはアオミドロというコケになります。
アオミドロは繁殖速度が猛烈で、ビオトープ中がアオミドロだらけってことになってしまうのです・・・
このコケが発生するのも水が富栄養化の状態ですので、水換えの回数を増やしてエビを入れると次第に減っていきます。
おわりに
簡単ですがビオトープ作成編でした。
ビオトープを作るってなってもレイアウトなどは人それぞれなので、ここでは書いていません。
ビオトープの管理として基本的なことはあまり人が手を加えないってことです。ビオトープのバランスが取れたら餌すらあげなくてもよくなりますよ。
小さな自然を作ってみましょう。
2019年の春から新しいビオトープを立ち上げしようと思っているので、実際の作成記はそれまでお待ち下さい。
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