皆さんゾウリムシは知っていますか?
学校の授業で顕微鏡を使って見たこともあるのではないでしょうか?
イラストだとこんな感じで、ゾウリ(草履)に似ているからゾウリムシって名前です。
靴の中敷きみたいな姿形をしてますね。
肉眼でも見えますが細い線にしか見えません。
メダカ飼育にゾウリムシが関係あるのか?って疑問に思われるかもしれませんが、ゾウリムシはメダカの稚魚を育てるうえでとても役に立つ微生物なのです。
ゾウリムシを購入しても全滅させてしまうと意味がないので、簡単に増やす方法を紹介します。
メダカの稚魚のためにゾウリムシを培養しよう
ゾウリムシを増やす方法は色々あるのですが、実際に今までやってきた中で安定したのは次の2つです。
- エビオス錠
- キリン生茶
特に最近ではエビオス錠を使った方法でしか培養していません。
他にも米の研ぎ汁やグリーンウォーターなどで実験してみましたが、どれも安定しませんでした。
次回培養するときには、PSBを使った方法もやってみようと思います。
簡単に増えるエビオス錠
エビオス錠は人間の整腸剤です。大きな瓶入りから少量サイズまで種類があるので、試しにやってみたい人は少量サイズのもので良いと思います。
エビオス錠を使った培養方法
①500ミリリットルのペットボトルを用意。できれば炭酸飲料のようにデコボコしていないものが良い。
②カルキ抜きした水をペットボトルの8分目ぐらいまで入れる。参考までにカルキ抜きしていない水道水でも増えました。
③ゾウリムシをペットボトルに入れる。キャップ1杯分ぐらいでも増えてくれますが多い方が当然増える速度は速いです。
④エビオス錠を半錠か1錠入れる。入れる量は多くても1錠です。ペットボトルの底に沈殿物が溜まるのでうちでは半錠に切って投入しています。
⑤ペットボトルをシェイクして、キャップはせずにダイソーで購入した発泡スチロール箱に入れる。直射日光が当たらないようにするのと、虫が混入しないようにするためです。
⑥可能なら毎日シェイクして混ぜる。うちでは気がむいたときにシェイクするぐらいで毎日していません。それでも増えます。
エビオス錠はドラッグストアやAmazonで購入すると良いでしょう。
同じような錠剤で『強力わかもと』という製品もあります。こちらでも増えるようです。
⑦錠剤の追加は何日に1回とか決めてなく、なんとなくでやっています。
結構適当でも増えてくれるのがエビオス錠の強みですかね。
ペットボトルに入れる順番は特に関係ないので、好きな順番でOKですよ。
沈殿物が少ない生茶培養
ここ数年は生茶を使った培養方法はしていませんが、生茶でもゾウリムシを培養することができます。
初めてゾウリムシの培養を始めたときは生茶を使っていました。
なんで生茶をやめたかと言うと、エビオス錠の方が圧倒的にコスパが良いからです。
それにお茶をゾウリムシのために使うっていうのに抵抗感がありました。
使っていた当時の記録をもとに紹介しますね。
生茶を使った培養方法
①500ミリリットルのペットボトルの3分の1ぐらい生茶を入れる。
②カルキ抜きした水をペットボトルの8分目ぐらいまで足して入れる。
③ゾウリムシを入れるてシェイクする。
④発泡スチロール箱の中で培養。
⑤可能なら毎日シェイクする。
⑥ゾウリムシが減ってきたら生茶と水を追加する。
生茶でゾウリムシの培養をすると、エビオス錠のようにペットボトルの底に沈殿物が溜まりにくいっていうメリットがありました。
沈殿物があるとメダカ容器内に入らないように気をつける必要がでてきますからね。
ゾウリムシ培養時の注意点
培養する水は結構臭い
ゾウリムシは簡単に増やすことができるので、楽しくなって培養容器も増えてくるかもしれません。
ですがゾウリムシを培養している水はエビオス錠が溶けた臭いも合わさって臭くなります。
あまりにも培養容器が増えるとその臭いが周囲に拡散して隣近所に知らないうちに迷惑をかけている可能性もあります。
家の中に容器を置いて培養することも可能ですが、キャップをしていないと臭いが家中に拡散することも…
家の中で容器を倒すようなことがあったら…
水質が悪化する可能性がある
ゾウリムシも生物なので水を汚します。
たくさん培養されたゾウリムシによって容器内の水にアンモニアなどの濃度が濃くなっている場合があります。
アンモニアは毒性が高いので、そのような水を稚魚の飼育容器に入れると水質が一気に悪化して稚魚が全滅してしまうことも。
ですのでゾウリムシを培養して稚魚に与えている間は、培養サイクルを早くして培養水の水質が悪くなる前に使い切ることを心がけましょう。
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